先日バナナを買いにスーパーへ行ったら、おじさんの店員さんがアルバイトの女子高生に品出しを教えていた。
聞きたかったわけじゃないんだけど、近くへ行くと会話が聞こえてきた。
「ねえねえ、パプワ君って知ってる?」
「いえ、知りません」
「そっか、じゃあ美少女仮面ポワトリンは?」
「…いえ」
といった内容。
そうか。
これが歳をとるということか。
距離を縮めるはずの会話なのに、2人の距離がどんどんと遠ざかっていくのが傍目でわかった。
ここは僕が間に入って、「ねえねえ、エスパー魔美って知ってる?ナーンチャッテ!許してちょんまげ!」
と言って場を和ませようかと思ったんだけど、そんな勇気もなくてバナナを買って帰った。