ファミコンが発売されて40年が経ったようで、その当時は幼なすぎて意味もわからず兄のソフトをプレイしていた記憶がある。
発売から10年後の90年代に発売されたファミコンソフトの中には、開発者が隠しメッセージを仕込んだものもあるらしく、普通にプレイしただけじゃ絶対に読めないが、現代になってロム解析して見つかったものも幾つかあるようだ。
内容はほぼ便所の落書きのような下ネタのようで、その頃から変なやつがいるもんだなーと感心した。
先日Mさんと話していた時のこと。
Mさんの同僚は会社へ車で出勤しているらしく、近くの月極駐車場に駐車しているそうだ。
ある大雪の日のこと。
その同僚が仕事を終えて帰宅しようと駐車場へ行くと、なんとフロントガラスが粉々に割れていたそうだ。
車の上には民家の屋根があり、そこから雪の塊が落ちてガラスが割れたらしい。
過失が駐車場側にあるのか、民家にあるのか、それとも自分にあって泣き寝入りなのかわからずに困っているらしい、とMさんが話しているのを聞き、僕は「いやーそれは悲惨ですね」と答えて会話が終わった。
その時、僕はガラスだけに「悲惨」と「飛散」を掛けて答えたんだけど、Mさんはその時全く気がついていなかった。
30年経って発見されたファミコンの隠しメッセージのように、Mさんが30年後病床に伏している時にふとそのことに気がついてクスッと笑ってくれればそれでいいやと思い、何も言わないでおいた。