先日親戚の子と温泉へ行き、お風呂から上がった後にボールプールがある子どもの遊び場で一緒に遊んだ。
そこには子どもが2人いて、1人は小5くらいのメガネをかけた知的なお兄ちゃんで、もう1人は年少くらいの妹だった。
お兄ちゃんの方はswitchに夢中だった。
しばらく親戚の子と遊んでいたんだけど、ボールを使ったキャッチボールゲームをしようということになった。
スマブラの登場キャラを言いながらボールを投げ合うというゲームで、言えなくなったら負けということになり、何故かお兄ちゃんの妹ちゃんも参加していた。
「ネス!」「カービィ!」「ドンキーコング!」「リンク!」「スティーブ!」と最初は調子が良かったものの、後半になるに連れてだんだんと思い付かなくて長考する時間が増えてきた。
「えーっと、えーっと、ピーチ姫!」
「えー………ロックマン!」
と勝負をしている時、ふとお兄ちゃんが僕たちの方をチラッ、チラッと見ていることに気がついた。
明らかに挙動がおかしくて、メガネのクイッの速度も尋常じゃない。
もはやswitchに全く集中できていない様子。
あら、あらららら??気になってるんじゃないの?
キャラ言いたくて堪んないんじゃないの?
と思ったので、
「あー!思い付かない!誰かキャラ教えてくれー!」
と白々しくいうと、そのお兄ちゃんがボソッと呟いた。
「え?」
「ボソボソッ」
「え?なんて?」
「べ、ベヨネッタ!」
お兄ちゃんが顔を真っ赤にしながら呟き、またswitchを再開した。
ゲームには負けたが、勝負には勝った気がした。
家に帰ってから飲んだ酒がめちゃくちゃ美味かった。
