スッ

最近ずっとだだっ広い広場で練習しているんだけど、ここがマジで広い。

先日広さを測って計算したんだけど、混雑した電車くらいに人が並ぶと小樽市に住む人たち10万人が全員すっぽり入るサイズだった。
もちろん赤ちゃんや車椅子の人たちも計算するというニートっぷり。
そんなバカでかい広場の片隅で練習していると、時々練習している自分の横スレスレで通っていく人がいる。
一体なんなんだろう。
なんでこんな広いのに俺の真横を通っていくんだろうか。
ショッピングモールでたくさん並んだトイレでシッコをしていると、たくさん空いてるのに敢えて隣にくる人や、だだっ広い駐車場に車を停めていたら、真横(しかも運転席側)にピッタリと車を停めてくるいわゆる「トナラー」が稀にいるんだけど、そんな感じだろうか。
今回はこの広場をぐるぐる散歩しているおじさんがスレスレを通ってくるので、この絶対我が道を行くマンはどこまで我が道を行くのか試したくなった。
ぐるぐるルートを把握して、通るであろう道を予測してそこでジャグリングしてみた。
しばらくジャグリングしていると、やはり俺めがけて一直線にズンズンと近づいてきた。
その目は真っ直ぐ前を見据えており、道を逸れる様子は微塵も感じられない。
その眼光に一瞬怯みかけたが、こっちも昼ジャグラーの意地があるのでジャグリングを続けた。
「あ!ぶつかる!」と思った刹那、なんとぶつかる軌道ギリギリのタイミングでスッとすり抜けていった。
よくジャグリングショーで2人のジャグラーが観客を間に立たせて、その間をぶつからないように道具をパスし合うという芸があるけど、あんな感じ。
久々に手が震えた。
「あ、あの、お名前は?」
と聞こうとしたけど、おじさんはただひたすら我が道を進んで行った。

今度はナイフでジャグリングしてみようと思う。

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