幌加内町の旅日記

昨日幌加内町で朝イチショーだったので、おとといの昼に出発して車中泊することにした。
車で4時間くらい移動して、当初車中泊の目星をつけた未舗装の道沿いに到着。
しかしネットが繋がらないことが発覚して断念。
ネットがなければ夜中にモゾモゾできない。
そこで辺りを適当に走っていると廃校にたどり着いた。
その近くで寝ようかと思ったんだけど、学校はアトリエに改造されていた。
ちょうど昨日ドラクエで人々を絵の具に変えてしまうボスと戦ったところで、怖くて近寄れなかったので断念。
しょうがないので道の駅へ行くと、キャンピングカーだらけ。

なんというか、こういうキャンピングカーがたくさん並んでいる場所に停車して同じように車中泊するということに抵抗がある。
まず自分が物音で寝られないという性分であり、ドアの開け閉めの音やアイドリングの音が気になって眠れない。
何よりキャンピングカーが並んでいる場所で車中泊をするのが「ザ・車中泊」みたいな感じで、なんかいやなのだ。
せっかく冒険に来ているのだから、ここは人里離れて野営に近い場所で寝るべきだ。
車のルームライトに寄ってきた無数の小さい虫と戦いながら疲れて寝るくらいが冒険者としての在り方だと思う。
結局電波がギリギリ一本立っている人気のない道に車一台分のスペースを見つけたので、そこを寝床に決めた。

その後コンビニへ行って酒と食料を買いに行こうとしたんだけど、なんと幌加内町にはコンビニがないことを知った。
北海道でコンビニのない市町村は、浦臼町、神恵内村、そして幌加内町だったのだ。
しばらくボー然と立ち尽くしてしまったが、ここで死んでしまうとゴールドが半分に減ってしまうので、道の駅へ向かった。
食堂へ行くと、そばがとても有名ということで、知床豚カツカレーを注文した。

本当はそばも食べたかったんだけど、夜に麺類でお腹がいっぱいになることに非常に抵抗があるため、次の日に食べることにした。
その後は道の駅にある温泉へ入ったんだけど、ここがまた綺麗な場所でよかった。

露天風呂では秋の虫の音が聴けて非常にリラックスできた。
休憩所にバキの漫画が置いてあるのもポイントが高い。
その後は車中泊場に到着したんだけど、何故かさっきまであった電波が全くなくなってしまった。
楽天的すぎるだろ。
ただそのおかげで夜の虫の音を聞き満点の星空を見上げながら本を読んで久しぶりに笑ったので、たまには強制デジタルデトックスもいいもんだと思った。
ネットが近くにあると、常に動画を垂れ流して受け手の脳みそモードになるし、それが楽でしょうがない。
こないだ小学生が虚な目で無限に流れるショート動画を延々と観ている光景を見た時、マジでヤバいと思ったし、自分もそれと変わらない。
これからは週1くらいスマホを家に置いて出かける日を作ろうかと思う。
喫煙者の禁煙くらい辛いと思うけど。
そういえば北海道がブラックアウトした時3日間くらいネットが使えなかったんだけど、その日々が割と楽しくて思い出に残っている。
姪っ子とトランプしたり、学校の話を聞いたり、怖い話をしたり、カセットコンロでカレーを作って失敗したり。
そんなことを思い出しながら道の駅で買ったビールを飲んでいたら眠くなったので寝た。

次の日はコンビニがなくて朝ごはんが無かったので、その旨を音響のおじいちゃんに話したら手作りのおにぎりを貰えて非常に助かった。
色々アクシデントもあったけど、今回の旅はいい思い出となった。

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