おじいちゃん

僕がよく通る道路は通学路で、小学生の通学時間になるといつもボランティアのおじいちゃんが歩道に立って小学生を見守っている。

先日その小学校で運動会が開催され、翌々日の月曜日は振替休日だったんだけど、そのおじいちゃんは雨の中小学生が誰も通らない歩道で佇んでいた。

あれ、もしかして学校が休みなのを知らないのだろうかと思い、ハザードを点けて車を停車して声を掛けようかと思った。

そんな時Twitterに投稿された、とある話を思い出した。

「井戸掘ったらアフリカ人に余計なことするなって怒られた。川まで水を汲みに行く2時間だけ労働から開放されてたのに」 と。

この方が実際に井戸を掘ったのかはわからないけど、この出来事を読んだ時、あり得なくもない話だと妙に納得した。

確かに水不足で困っている人たちにとって井戸の水は生きる上で非常に助かるかもしれない。

が、その裏でありがた迷惑に感じる人も少なからず存在するのもあり得なくない。

日本に置き換えると、ある会社に配属された社員がこれまで手打ちで一つ一つ打っていたデータ入力が非効率だと思い、一瞬でデータ入力を完了できるプログラムを組んだら、既存社員に疎まれたという出来事に似ている。

会社としては効率化できて良かったかもしれないが、既存社員にとっては2時間潰せる貴重な仕事を奪われた格好となる。

おじいちゃんももしかしたら通学路に佇むのが日課となり、運動も兼ねて好きでそこに立っているのに、突然「今日は休みだから帰った方がいい」なんて言われたら迷惑な話である。

ハザードを消してアクセルを踏み、小さくバックミラーに映るおじいちゃんを見ながら、「ああ、やっぱり単に休校なのを知らないだけだろうな」と思った。

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