2月!

今日から2月ですな。
2月は毎年1年で一番ヒマな時期だから、練習とショー作りに没頭する。
今日は練習の休憩中、外で太陽を浴びていた。
冬に車庫にこもって練習していると太陽を浴びることが少なくなってきて、ただでさえ色白なのに更に色白になってしまって薬物中毒者のようになるので、定期的に太陽を浴びに行かなければならない。
雪山に登ってコーヒーを飲んでいると、細い川の向こうの民家の2階から手招きしてるおじさんがいた。
もしかして薬物中毒者と間違われてコカインを密売されるんじゃないかと思ってビクビクした。
しかしよく見ると、去年知り合いになった絵かきのおじさんだった。
今度アトリエを見せてもらう約束をしていたのだ。
「ちょっと寄ってかんか~い?」
と言われたので、少しだけお邪魔した。
古くなって開きにくくなった引き戸を思いっきり開けて2階へ登ると、そこはもう何十年も時が止まったままのような、木造打ちっ放しのアトリエだった。
ちょうどおじさんは年代物の蒔ストーブに火を焼べていた。
「もう少しで暖かくなるからちょっと待っててね」
と言われて、僕は部屋を歩き回ってあちこち物色した。
古くなった絵の具や画材、木を切る電ノコや額縁、何に使うのかわからない金属片などがそこかしこに置かれていた。
古びた柱時計に針はなかったが、
「これはまだ動くよ」
と言って鳴らしてくれた。
おじさんは画家になった経緯や、展覧会の事などを話してくれた。
今度写真を撮らせてもらう約束をし、練習に戻ろうとしたら、ビールと金属の何かをくれた。

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近所にアトリエがあって、そこで絵を描く人がいるのは知らなかった。
今度酒でも持ってお邪魔しよう。

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