僕は怖いものが好きだ。
心霊番組だったり、怖いビデオだったり、肝試しだったり。
小学1年生くらいの時に観た心霊番組の中で、撮影されている人がジャンプした直後に部屋の小窓から怖い顔が覗いてくるいう映像見て、それが頭から離れなくなってトラウマになったことがある。
それ以降は独りでシッコに行けなくなり、夜中にトイレに行きたくなったら必ず家族の誰かを起こしてついて来てもらっていた。
夜中に足を出して寝ると、幽霊に足首を掴まれて引っ張られる気がしたので、足を出して寝ることもできなかった(現在も出せない)。
それで懲りればいいものを、その後も心霊番組があったら必ず観ていたし、コンビニで心霊写真の本があったら必ず立ち読みした。
高校卒業くらいの時期になると、レンタルビデオ屋に「呪いのビデオ」シリーズなるものが置かれるようになった。
これがまた強烈に怖くて、僕は独りで観ることができず、
「面白いビデオをレンタルしてきたから一緒に観よう」
と友人にウソをついて家に呼び出し、無理やり呪いのビデオを観せた。
その時期には車の免許を取るヤツも出てきて、真夜中になると仲間みんなで心霊スポット巡りをした。
当時小樽には有名な心霊スポットが点在したが、その中でも某廃病院の恐ろしさは別格だった。
非常に有名な場所だったためか、夜中になると若者グループが必ず肝試しに来ていた。
僕はこの病院には数十回入ったことかあるんだけど、ある日非常に怖い体験をしたことがある。
この話は少し長くなりそうなので、また次回にでも書こうと思う。
僕がそもそもマジックやジャグリングを始めたのは、人を驚かせたり超常現象でビックリさせたいという欲求が根底にあるからかもしれない。
自分が怖い物好きなのも、自らそういう体験をしたいという気持ちが深層心理にある、とでも言うのだろうか。
単調なシルク作りの中、そんなことを考えていた。