昨日

ワイキキではみんなサーフィンをやっていて楽しそうだった。
僕もやってみたかったが、サーフボードは旅が終わってしまうくらい高額なので、昨日は妥協して体で波に乗る、今はやりのボディボードを買いに行った。
怪しい店に店に入り、怪しいおばちゃんに「これください」と一番安いボードを渡したら、「それは子供用よ。あなたには小さすぎるわ。こっちの大きい方にしたら?」
なんて言って高い方を勧めてきた。
そうは問屋が卸さない。
僕はこう見えてガードが固いのだ。
ダイヤモンドヘッドにこだまするくらいの声で
「こっちの小さいのでいい!」
と叫び、一番安い15ドルのやつを買った。
僕は運動神経がいい方だ。
ボディボードだろうが何だろうが、僕が乗ったら立ち上がって波に乗れるだろう。
信号の向こう側を見ると、ワイキキのビーチが僕を呼んでいる。
買ったボードのフィルムをおもむろに剥がしながら、早足でビーチに向かった。
白い砂浜でブロンドのボインがきわどい水着で僕を見つめている。
船出の時だ。
ワイキキの波はかなり激しい。
僕は早速ボディボードを持って沖に向かった。
そして波に合わせてパドリングをしてボードに乗ろうとした。
おかしい。
何度やっても立ち上がることはおろか、体で波に乗ることすらできない。
それどころか若干溺れている。
砂浜でブロンドが笑っている。
悔しい。
そしてもう一度トライしようとした時に驚愕した。
ふと横を見ると、同じ形のボードを持った子どもがいた。
彼はお父さんと一緒にボードを持ってバタ足の練習をしていた。
その様子を見て全てを知った。
そう、僕が買ったのはボディボードではなく、子どもがプールで泳ぐ練習をする時に使う、大きめのビーチボードだったのだ。

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