最近は練習の合間にずっとキッズマジックの道具を作ってるんだけど、それと同時に年齢層に合わせた演技をシミュレーションしている。
僕が今作っている道具は全て園児に向けたものなので、なるべくシンプルに、わかりやすく、園児がわかる言葉でショーを行わなければならない。
言葉を例に挙げると、小学生に対して、
「今から52枚のトランプのカードを一枚引いてもらい、それを予言します」
と言っても通用するだろう。
しかしこれは園児には通用しない。
仮にこのセリフを幼稚園で言ったとしたら、みんな意味がわからずにポカーンとしてしまう。
この調子でずっとセリフを続けようものなら、だんだん園児は飽きてきて、「せんせー、うんこー!」と言ってトイレへ行ってしまう。
そしてみんなのうたを歌って帰ってしまう。
上の例でいうと、まずほとんどの園児には、まだ馴染みのない52枚のトランプの意味がわからない。
あと園児に「予言」という言葉はまずわからない。
わからないものが出てきた時点で園児の興味の大半は削がれてしまい、下を向いて自分のチンコを揉んでしまう。
もし上のマジックをするならば、「52枚のトランプ」を、「動物の絵が描いた5枚のカード」に替え、「予言します」と言うワードを、「当てます」に変える。
そうすれば園児にも理解できるだろうし、楽しむことができる。
しかし大人になってしまった自分にとって、園児が理解できるものとできないものを選別するのはかなり難しい。
油断してしまうと、すぐに大人向けのフレーズが出てしまう。
今一度メリーズパンツに履き替えて、童心にかえる必要があるのかもしれない。