昨日はこぐま座で屋外ジャグリングショーに出演させてもらいました。
最初電話でイベントの詳細を聞いた時は、あ、屋外のショーなんだと普通に聞き流してしまったんだけど、後でよくよく考えると「あれ、2月で屋外って聞き間違いだろうか?」と不安になったけど本当に屋外ショーでした!
以前-20°Cの極寒の地で屋外ジャグリングショーに出演した時、開始1分で手が麻痺してジャグリングを中断してバルーンショーに切り替えるという苦い過去があったので、今回はそれを踏まえて小樽から容器に入れた熱湯を持参した。
そしてステージ横で手を温めようと容器の中に手を入れると、いつも行く銭湯の水風呂くらいの湯加減になっていて、「水じゃねーか!」と容器に突っ込みを入れたのが出番1分前。
脳裏に「詰み」という文字が浮かんだ。
たぶん他の人にも文字が見えたと思う。
それくらい見事な詰みだった。
さらに追い打ちをかけるかのように天候がみるみる悪化して、降りしきる雪の中でのショー。
濡れて滑る道具たちと、濡れてみるみるうちに無くなっていく手の感覚。
朝起きた時に体の下に手が潜り込んでいて血の巡りが止まってしまい、自分の手が痺れすぎて自分の手じゃなくて粘土みたいになることがあるけど、このままではその状態になってしまうと思った。
最後までショーをできずに最期を迎えてしまうと思い、技のレベルをギリギリまで抑えてなんとかやり切った。
無事終えることができてよかった。
道具を片付けている時、サインくださいと少年に言われたので「sin cos tan」と書いて、はいサインコサインタンジェントといって渡したらポカーンとしていた。
さすがに僕のインテリジェンスなギャグは高度すぎたようで、英語でパフォーマーカームと書こうと思ったらスペルがわからなくてごまかした。
今度から屋外でもショーができるように陸別へ行って1週間くらい屋外練習してこようと思います。