先日、小樽の小町湯というところへ行ってきた。
なんと明治15年以前の開業ということで、小樽の銭湯では一番歴史があるらしい。
まず入口が男湯と女湯に分かれているのが懐かしい。
迷わず女湯に入ろうとしたけど、家族を泣かせる訳にはいかないので男湯へ。
開けた瞬間、子供時代にタイムスリップしたような感覚になった。
年季が入った下駄箱や、今ではほとんど見ることがなくなった脱衣所のカゴ、懐かしい体重計などが置かれており、感動してしばらく風呂に入らず博物館を巡る気分で脱衣所を見回してしまった。
湯船は1つしかないのもまた趣があっていい。
足をつけたらものすごく熱く、熱めのお風呂が好きな僕ですらしばらく入れなかった。
しかしそれがまたいい。
そしてものすごく深い。
湯船に入るときに想像以上に深くて溺れるかと思った。
あまりに深いので、もしかしたらブラジルまで繋がっているんじゃないかと思って底を覗いてみたけど、自分のチンコしか見えなかった。
身体の芯まで温まった。
ほんといい銭湯だったなー。
しかしもう遠くない未来に廃業してしまうニュアンスの張り紙があったので、なんとも寂しい気分である。
貴重な体験だった。