今子ども向けのスポンジボールマジックを製作している。
子どもは基本、一言で説明できないマジックにはあまり反応しない。
一言で説明できるマジックの例としては、
「手からハンカチが出てくる」
「ボールが大きくなる」
「バナナの絵から本物のバナナが出てくる」
などだろうか。
単純な事象で子どもにも理解できて面白い。
これはマジックに限らない。
例えば、
「変な音がする」
「失敗する」
でも充分ウケる。
究極的には、
「うんこちんちんうんこちんちんうんこちんちんうんこちんちんうんこちんちん」
と言い続けるだけで大人も子どももニッコリである。
2度と呼んでもらえなくなるかもしれないが。
これが一言で説明できないマジック、例えば、
「相手が選んだカードをマジシャンがトランプの束から出したが違った。しかしそれは実はフェイクで、そのカードを振ると選んだカードに変わった」
「サインしてもらったトランプのカードの1/4を切り取って燃やしてしまった後に、近くにあったレモンを切ると、中からその切り取って燃やしたカードが出てきて、切り取った残りのカードとピッタリ一致した」
だとしたらどうだろう。
大人にはウケるが、子どもには理解できず、ポカーンとしながらスマホでゲームをやり始めるだろう。
子ども向けにするならば、複雑なことを削ればいいのだ、
上記の2例でいうと、最初のカードのマジックであれば、まずサインの部分を省く。
サインを書くことで、この世に1枚しかないカードを演出できるが、子どもはそもそもそんなことを気にしない。
選んだカードが最初違う部分も必要ないだろう。
「選んだカードが束から出てくる」
で充分だ。
レモンのマジックだったら、
「選んだカードを燃やしたら、レモンの中から出てきた」
で充分だ。
そもそも子どもにトランプの記号や数字が理解できるかという問題点もあるのだが。
以前若いマジシャンが、お客さんの選んだカードを十数分でかけて当てるというマジックをやっていたんだけど、終わる頃にはマジシャンを含め、誰も選んだカードを覚えていなかったという珍事があった。
これはこれで面白いのだが 笑
話が少し脱線してしまったが、今日は単純に体からスポンジボールが出てくるという、もはやマジックなのかマジックじゃないのかわからない練習をした。
http://performercalm.com/wp-content/uploads/2021/01/img_0902.mov子どもにはウケるか引かれるかのどちらかだろう 笑