団地妻

昨日は仮住まい物件を現地調査してきた。

一戸建てにこだわらず、アパートやマンションでも練習部屋と居住部屋を2部屋借りればいいじゃんという安易な考えを思い立ったのだ。

ネットで募集されてる1軒目へ行くと、2部屋募集のはずが1部屋しか空いておらず、もう一部屋から人の気配がする。

玄関前にいくと、やはり明かりがついていた。

ふと昔プレイしたトラウマゲーム「ファミコン探偵倶楽部 後ろに立つ少女」を思い出し、怖くなって逃げるように立ち去った。

2軒目は近所の坂の上にある見た目築70年くらいの団地。

1部屋2万円台という訳のわからない安さが気になり向かった。

4階建てエレベーターなしの入口の引き扉を開けると、一瞬にして空気が変わるのを感じた。

ジメッとした空気が身体にまとわりつく。

中学校時代、美術の時間に使った絵の具のパレットをそのままカバンにしまい込んで翌週開いた時のカビの臭いが立ち込めていた。

脳裏には映画「仄暗い水の底から」がよぎり、その瞬間「あ、無理だな」と思って逃げるように立ち去った。

結局逃げるだけの一日で終わってしまったが、また時間がある時にでもいろんな場所に足を運びたい。

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