最近北の国からを観ている。
最後に観たのはいつ頃だろうか。
以前は無意識に純目線で観ていたけど、今は黒板五郎目線になって観てしまい、以前と全く違うドラマを観ている気がする。
僕は街を歩いている時に古い建物や看板を見つけると、ふと立ち止まって見てしまう。
皆さんはおじいさんが突然道の真ん中で立ち止まって微動だにしなくなるのを見たことがないだろうか。
あれはたぶん、おじいさんが昔の街並みを思い出して足を止めているのだ(もしくは単に歩き疲れただけ)。
僕も同じように、その時代に活躍していた風景を想像して足を止めてしまう。
この北海道を舞台にしたドラマでは、そんな今では古くなったり取り壊されたり捨てられたものが日常生活の中に溶け込んで活躍している。
博物館に展示してある電車やバスが普通に走っており、看板だけがかろうじて残っている古い建物が現役で商売をしており、古い自販機が稼働している。
人通りの多い商店街、賑わうスナック街。
そんな風景が映像として残っているという点でも貴重なドラマといえる。
内容も演技も風景も素晴らしい、不朽の名作だ。
ほたるー!