最近なにかと仮想通貨が話題になっている。
まだまだ発展途上の通貨のようでほとんど調べたこともないが、仮に仮想通貨をゲームとリンクさせたら面白いんじゃないかと思う。
例えばRPGと現実の通貨を紐付けしたとしよう。
そして仮想通貨の単位を仮にオチンコとする。
街の外に出て現れたモンスターを倒すとオチンコが手に入るのだ。
1回の戦闘で大体2~3オチンコ落とす。
その仮想通貨はPRG内で使用して強い武器を手に入れてもいいし、現実世界のリアルマネーに替えてもいい。
ちなみに1オチンコは固定相場で現実世界の10円と替えることができる。
ただしオチンコを両替する時は10%が引かれる(このコストはオチンコストと呼ばれる)。
例えば、頑張って100オチンコを貯めて円に両替した時は、900円が即座に電子マネーとして振り込まれ、100円が引かれる。
ただし敵を倒して100オチンコを手に入れるには、強くなっても平均3時間ほどかかってしまう。
非常に非効率である。
しかしこのゲームにはもっと強力なオチンコ稼ぎの方法があるのだ。
それは「リアルミッション」と呼ばれるもので、現実世界でミッションをこなすと多額のオチンコが手に入るのだ。
例えば、
「時間内に指定された飲食店で食事を受け取り、ターゲットに届けろ!」
というミッションが発令されたとする。
このミッションを見事成功させると、なんと最低でも50オチンコが手に入るのだ。
強い武器を買ってもいいし、両替するのならオチンコストを支払ったとしても450円になる。
これはおいしい。
ほとんど家から出ない人も、家から出て一気にオチンコを稼げるリアルミッションをプレイするようになるのだ。
そして何日もリアルミッションをこなしているうちに気づくのだ。
「コレ仕事して給料貰ってるのと変わんねーじゃん」と。
そう、実はこのゲームは引きこもりのニートを支援するために作られたゲームなのである。
リアルミッションをこなしているうちに、労働で給料を貰える喜びをいつの間にか得ることができて、現実世界で働き始めるのだ。
そして両替の時に引かれていた10%は、実は発展途上国の学校建設費に充てられているのだ。
大人の事情で現実化は難しいと思うし、ゲームを始めて働き始める人は100人に2~3人くらいだろうが、全く無意味な試みでもないだろう。