今日はいつもの練習場所で、来週のジャグリングステージに向けて実際のセットを組んで練習していた。
すると、一台のむちゃくちゃ高そうなフォルクスワーゲンが近づいてきた。
拉致されてフィリピンに売られるんじゃないかと思って、練習の手を止めて警戒していたら、窓が開いて中に乗っていたおじさんが声をかけてきた。
「いつもここで練習しているのかい??」
自分がパフォーマンスの仕事をしていることや、イベントの無い日はいつもここで練習していることなどあれこれ話しているうちに、おじさんの昔話を訊かせてもらうこととなった。
おじさんはかつて大手企業でシステムエンジニアの仕事をしていたが、あまりの仕事の苛酷さに将来を見つめ直し、30代半ばで独立して起業することを決意したそうだ。
おじさんはいつも仲間に手料理を振る舞うほど料理が得意で、全く知識の無い飲食店を開業することにしたそうだ。
しかし開店当初はとても貧しい生活を強いられたそうで、電気やガスを度々止められたり、1ヶ月カップラーメンで過ごしたこともあったらしい。
苦労の甲斐あって、今では全国に何店舗も構えるまでに成長。
会社をやめるときは周囲から猛反対を受けたそうだが、信念を貫き今現在の成功を手に入れた。
「どんなことも自分の信念を貫いてやれば成功する。」
と、本当に成功した方からのアドバイスはとても頼りになる言葉だと思った。
今度経営するお店でジャグリングショーをやらせてもらえるかもしれない。
呼んでもらったときは、ジャグリングをしないで五木ひろしのモノマネショーをするつもりだ。