ロスを出発して1時間。
あっという間にラスベガスに着いた。
飛行機の窓から見下ろすと、ラスベガスという都市は本当に砂漠のど真ん中にポツンとあるというのがわかる。
なぜこんなところに都市を作ったのだろうか。
まさかギャンブルでイカサマをやったやつらを埋めるために、こんな砂漠地帯を選んだのだろうか。
郊外では夜な夜な人骨の幽霊が頭蓋骨でサッカーをしていると、ラスベガスの子どもたちに教えてあげよう。
飛行機を降りていきなり笑った。
もうスロットマシンがある(笑)
ギャンブルを待ちきれない人たちがすでにプレイしている。
中には空港に到着後すぐに負け続け、旅行中に使う筈の金にまで手をつけてしまい、その日のうちに自国へとんぼ返りしたツワモノもいるだろう。
恐ろしい国だ。
僕はラスベガスでは10ドルを1万ドルに増やし、以降の旅の飛行機をすべてファーストクラスに変え、快適な空の旅を楽しむという目標があった。
こんなところでもうギャンブルをやるやつらは、人骨サッカープレミアムリーグに一番近いやつらだ。
ホテルへ行ってじっくり勝利への傾向と対策を練らなければ。
そう思いながら10ドル札を握りしめ、はやる気持ちを抑えていた。