ネコ

歩いていたら、柵にお尻が挟まってるネコを発見した。

柵にお尻を挟めながらプリプリ動かしてたんだけど、柵を通り抜けようとして挟まっちゃったのか、それとも挟まりたくて挟まっているのかわからなかった。

挟まって取れないなら助けてあげるんだけど、もし何か特殊な性癖があって挟まってるなら、助けるのは野暮だと思った。

満員電車で席に座ってる時、自分の前におばさんなのかおばあさんなのかギリギリ判断がつかない人が立っていた場合を考えてみてもらいたい。

席を譲って感謝されるかもしれないし、まだそんな歳じゃないわよと怒られるかもしれない。

助けるか助けないか判断に迷ってるうちに、自分の視野の狭さを感じた。

そもそもなんで助けるか助けないかの2択しかないんだろうか。

もっと色々選択肢があってもいいんじゃないかと。

いっそのことネコを抱きかかえて車に乗せ、うちに連れて帰ろうと思った。

これも何かの縁だし、うちに連れて帰ってお風呂に入れて凍えた身体を温めて、ドライヤーで乾かして一緒に寝ようと思った。

でもよくよく考えたら僕はネコアレルギーだった。

と思ってるうちにネコは普通に柵から出て何処かへ行ってしまったので、僕も帰った。

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