ショーをする上でシミュレーションすることはとても大事だ。
実際に舞台に立った想定で、道具の配置だったり立ち位置などを予めシミュレーションして決めるのだ。
それ以外にも、構成や決めのポイント、表情やセリフなど細かい部分もシミュレーションする。
また表情やセリフなどはジャグリングの技とは違い、いつでも練習することができる。
僕は車の中や銭湯のサウナでいつも練習している。
表情やセリフのシミュレーションをしている時は完全に入り込んでしまうため、周りがほとんど見えなくなってしまう。
先日銭湯のサウナに入ると、常連のおじいさんが入っていた。
僕はそのおじいさんの横に座り、いつの間にかショーのシミュレーションをしていた。
その時の想定は舞台に上がった子どもとのやり取り。
その中に僕が「えっ!?」と言って驚くという場面があったんだけど、あまりに入り込みすぎて、大きい声で「えっ!?」と突然言ってしまい、おじいさんがビクッとした。
ものすごい恥ずかしかった。
シミュレーションも時と場所を選ぶ必要がある。
ちなみにピエロのGさんは車の運転をしないんだけど、以前その理由を聞いた。
運転するとショーのシミュレーションをしてしまい、周りが見えなくなって事故るからだそうだ。