みなさんには恥ずかしい過去はないだろうか
僕は中学生の頃、音速のジャブを打つために電気のヒモをひたすらパンチし続け、相手の手を粉砕する握力が欲しくて指先を鍛える日々に明け暮れていた。
高校時代は、授業中に教室の一番後ろで横たわって寝るのがかっこいいと思い込んで、怖くない先生の授業の時はひたすら横たわって寝ていた。
そんな黒歴史を量産していた僕の中の恥ずかしい過去の一つに、青年時代に作っていたスケボーのホームページがある。
そのホームページはとっくの昔に閉鎖された無料サーバーに存在しており、かつては毎日シコシコとアップロードをしていたものだ。
先日ふとそのことを思い出し、そのホームページを久々に見てみたくなった。
サーバー自体閉鎖されているので、普通の方法では見ることができない。
しかし世の中には閉鎖されたホームページをサルベージして見ることができるという、とんでもないサービスを提供しているホームページが存在するのだ。
なぜか僕は20年近く前に作った当時のURLを暗記しており、ドキドキしながらかつてのホームページを見ることにした。
実は何度かサルベージして見たことはあるんだけど、今回は本当に初期の頃のデータをサルベージした。
驚愕した。
日記が死ぬほどつまらない。
酔った勢いで好きな子に送ったメールを翌朝読み返した時くらいゴロゴロと地面に転がった。
よくこんな日記を世に広めたものだ。
デジタルタトゥーとはまさにこのことだ。
僕はそっとブラウザを閉じた。
現在僕が毎日シコシコ書いているこの日記も、20年後読み返してゴロゴロと地面を転がるのだろうか。
ヴィンテージもののワインを熟成している気分で、今から楽しみである。