アドバイス

俺はショーを観たあと、その人に聞かれない限り、感想を言わないことにしている。
以前は観た後に直接感想を言っていたのだが、思ったことを気兼ね無く言ってしまうので、相手からすると相当辛口だと受け止められるらしい。
今は人間関係がギクシャクするのがイヤなので、最近は本人から直接アドバイスを聞かれる時以外は、本人には何も言わないことにしている。
アドバイスというのはほんとうに難しい。
10人いれば10人の感想がある訳で、そのどれもが合っているのかもしれないし、間違っているのかもしれない。
アドバイスをする時も具体的な明言を避けている。
具体的に言ってしまうと、その人の自主性が欠けてしまい、オリジナリティを損ねてしまうかもしれないからだ。
あの演出はマニアックすぎるからやめた方がいいとか、ここはもっと時間を短縮した方がいいとか、もっと性器を露わに!とか。
それは人から言われることではなく、自分で考えることだ。
考えて気づいた時、その人は前よりレベルアップすることができる。
具体的な名言は、かえってその人の成長を妨げてしまいかねないというのが自分の考えだ。
アドバイスする際も一番気をつけていることは、「自分ならこうする」と言って、自分なりの演出を喋ってしまうこと。
これは本当に良くないと思う。
もしそれを聞いた演者が実際に実行して、冬のススキノの交差点並に滑ってしまったらどうするのか。
「今回は滑ったけど、俺はあの感じ好きだな~。」とでも言うのか。
それは単なる自己満足である。
レベルの高い人がこういうアドバイスをするならまだしも、未熟な人のこのようなアドバイスはむしろマイナス効果でしかない。
自分ならそうするというくらいなら自分で実行すればいいのだ。
アドバイスをする時は、あくまで相手の自主性を大切にし、それを踏まえた上で話すことにしている。
そして相手にも考えてもらう。
そうしてもし後で何かに気づいて役に立ったのなら、こっそりポケットに分かりやすい形で入れてくれればいい。
丸がたくさん書いてある紙が好きだ。
あくまで明言は避ける。

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