こないだの11月でジャグリング暦が丸3年を突破した。
カナダにワーホリで行ってすぐに大怪我をしてしまい帰国し、3ヶ月の治療期間が必要になった。その間やることがなくて何気なく始めたのがジャグリングだった。
本棚にあったボールジャグリングの本と古びたボール3つを持って、毎日毎日チャリで港まで行って、潮風にさびた鉄骨の廃材の近くに座って本を広げ、そこでカスケードから練習を始めた。
あたりが暗くなるまで毎日ボールを投げ続けた。
怪我が治り、カナダでの暮らしが始まっても、毎晩仕事のあとに1時間だけ毎日練習した。
半地下のアスファルトの広場で仕事場のまかないをもぐもぐ食べ、映画の酒場のシーンのエキストラに出てきそうな白人の警備員と挨拶をかわし、5ボールのカスケードを数キャッチずつ伸ばしていった。
それと平行して、遊園地みたいな島で買ったバルーンで、バルーンアートの練習をした。
帰国後はバルーンアーティストとして活動しながら、本気でジャグリングを始めた。
今では7ボール、5クラブ、3ディア、その他たくさんの道具を練習している。
この先どうなっていくのか想像もつかない。
もしかしたらジャグラーの道をあきらめて、なんかウンコを集める変わった趣味に没頭するかもしれない。
こういう仕事をやる人は、色々なタイプの人がいる気がする。
努力して失敗して強くなっていく人。
努力なしで要領で有名になる人。
なにもせずに、ただ口だけの人。
努力が報われない人。
この中で一番なりたくないのはなにもせずに、ただ口だけの人だ。
努力して失敗して、なお強くなっていきたい。
たとえ失敗しても、ゴールドが半分になるだけで、経験地はそのままだからだ。