今からちょうど1年前の3月、住宅の屋根から落雪した。
ちょうどその時僕は自宅の車庫でヨダレを垂らしながらジャグリングの猛練習をしていたんだけど、自宅の美容室の従業員さんが慌てた様子で「屋根から雪が落ちたみたいだよ!」と伝えてくれた。
僕はそれを聞き、自分ちの屋根から落雪したものだとカン違いをした。
慌てて家の裏手を見ると、僕のうちと繋がっているお隣さんの屋根から落雪していた。
ちょうどそこに住むおばあちゃんが家の前で佇んでいたので、「とりあえず警察に言った方がいいです」と伝えておいた。
万が一人が埋まっていたら一刻を争うからだ。
しばらくすると警察、消防、救急車の車列ができて、大ごとになってしまった。
ある程度調べて、怪我人がいないことがわかって少し安心した。
野次馬もでき始めており、「何があったの?」と近所の人に聞かれて、「温泉が出ました」とウィットに富んだ返答をしようかと思ったけど、不謹慎だと思ったので、落雪があったと伝えた。
僕の家もそうなんだけど、裏の家は築70年くらいの超ヴィンテージ家屋であり、3年前も雪の重みで梁が落ちて屋根が崩壊したことがあった。
その衝撃で僕の家の窓ガラスも割れたので、またいつか崩壊するだろうと思っていた矢先の事故だった。
それから半年の交渉を経てうちが買い取ることになり、去年雪が降る前に解体することとなった。
もしかしたら去年末に解体できない可能性があったので、急ピッチで作業をしていただいた方には感謝しかない。
もし解体していなかったら、今年の大雪の影響で建物が崩壊し、その影響で僕のうちも潰れていただろう。
今でもヨダレを垂らしながらジャグリングの練習を続けていられるのも、解体していただいた業者さんのお陰なのである。