ぎこちない

描いた絵が動くというマジックを今重点的に作ってるんだけど、実際に演じてみるとどうしても動きがぎこちなくなってしまう。

みんなで焼肉をやっている時、みんなテキパキと準備をしているのに自分だけやることがなくて、火バサミで無駄に炭を動かしている時くらいぎこちない。

マジックにおいてこういう怪しい気配というのは観客席から見ると丸わかりで、そのことすら気づかないで演じてしまうと、まさに裸の王様状態になってしまう。

一番最強のマジックというのは、自分が演じているマジックを見て自分が騙されるというレベルである。

そこに到達するのは相当の演技力と技術が必要で、並大抵の努力と才能では到達できない領域なんだけど、プロである以上その域まで達しなければならない。

仮に今の動く絵マジックを小学生の前で演じたら、「あ!なんか手で動かしてる!」と指摘されて、それ以上の大きい声を出して指摘する声を掻き消すウンコ属性マジシャンの仲間入りを果たしてしまう。

それすらネタにしてしまうというのも手なんだけど、それすら相当のアドリブ力が必要不可欠なので、どちらにしろ経験や努力は必要不可欠なのだ。

雪が溶けたら公園で実際に小学生の前で演じてネタバレを叫ばれる洗礼を受けるのも悪くない気がする。

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